画家仲山さんに紺綬褒章を伝達 

浜松市に絵画寄贈

2021.11.10 静岡新記事より

 浜松市は9日、市美術館で開催された企画展への出品作21点を同館に寄贈して国から紺綬褒章を授与された日本画家仲山計介さん(73)=同市中区出身、東京都=への伝達式を市役所で開いた。鈴木康友市長が仲山さんに褒章と章状「褒章の記」を手渡した。

「褒章の記」を手にする仲山さん=浜松市役所
「褒章の記」を手にする仲山さん=浜松市役所

 仲山さんは昨年4~6月に同館で開かれた「仲山計介展 エオンタ 存在するモノ達」の終了後、出品作の寄贈を申し出た。寄贈審査会での検討を経て、絵画21点の寄贈が決まった。
 仲山さんは「浜松に生まれたありがたさを感じた。企画展を開いていただき、寄贈まで受け入れてくれた」と喜びを語った。画家にとって作品を託す先の確保は悩み事だといい、「心血注いできた作品は子どもみたいなものなので」と思い入れの深さを述べた。
 鈴木市長は「しっかり管理し、市民の皆さんに見ていただければ」と感謝した。