校章には、二つの歴史がある。
戦前の「浜松第二中学校」では、創立時の時代思想を背景にした建学の精神の象徴として、『三種の神器』を象ったもので、「鏡は”致格の知”を表わし、玉は”温仁の徳”を表わし、剣は”決断の勇”を表わし」、人間形成の理想『知・仁・勇』を目ざした。
戦後の「浜松西高等学校」になってからは、民主主義を基調とした、平和な文化国家の担い手となるべく、「剣」を「ペン」に代え、しかも『高い知性、豊かな心、たくましい力』の校訓に発展し、校歌とともに「西山魂」を表わしている。そこには、時代の変化をのりこえつつ、常に不滅の「人間教育」を追求した尊い80年の歴史がうかがわれる。
(旧中19回卒12代校長 河合九平)
三種の神器とは、上から
八咫鏡(やたのかがみ)
草薙剣(くさなぎのつるぎ)
八坂瓊勾玉(やさかにのまがたま) をいう。
天皇位にある印として代々受け継がれてきた三種の神宝をいう。
[みくさのたから]ともいう