野球部OB会今年の最大の事業である創立80周年記念招待試合が、秋晴れのもと浜松球場で開催されました。午前10時からの試合にもかかわらず1時間も前から多くの観客が訪れ、この試合への期待の大きさがうかがえた。特に野球部OBだけではなく西高同窓生も数多くスタンドに陣取った。少年野球の選手達も指導者に率いられ色とりどりのユニフォーム姿が見られた。
試合に先立ち開会式では、現在西高の教員である声楽家の藤森先生が独唱で国家を歌いあげ両チーム選手達には緊張感が漂い始めた。さらに西高石田校長が日本一の中京大中京高校を迎え、戦える機会を与えられた我が西高選手も文武両道の吊においては日本一であり、立派に戦える筈であると力強いお話がありました。両校選手にはOB会より記念品を贈り、開会式が終了した。プレーボール直前には、かつて西高野球部を県大会優勝に導いた永田・宮田の両元エースが登板し選手時代をほうふつとさせる速球を投げ込んで、スタンドからはおーっと歓声が上がった。
両校選手と関係者
試合は今夏の甲子園ではベスト8に入り、甲子園への常連校である中京大中京高校。迎える西高はエース鈴木通仁(2年)が中京打線に立ち向かう。ブルペンからマウンドに昇りかなり緊張している様子がひしひしと伝わってきたが、スピードも130kmを超え、調子は良さそうに見えた。
初回中京の攻撃では相手2番打者にスライダーを打たれた後、プロ注目の4番中村を迎えたその初球、外角に外して打ち気をそらそうと投じたスライダーがインサイド片口から入ってしまい、ものの見事にレフトスタンド場外へ消えた。あっと言う間の出来事でスタンドは騒然となったが、西高を背負うエース通仁は落ち着きを取り戻しその後、内角には快速球を配し外角にスライダーを交え、危なげない投球を披露して、この2失点のみで抑える快投を演じてくれた。打線も奮起し相手投手に立ち向かってはいたが、今夏甲子園でも登板した鈴木投手を追い込むまでには至らなかった。唯一のチャンスに期待が膨らんだのは、9回裏5番通仁が二塁打、6番坂本(2年)が死球で続き、7番芹澤(2年)が送り2死2・3塁の場面で8番滝口(2年)に代わり代打小笠原(1年)が左ボックスに立った時。今秋の県大会でも同じ場面でライト前に打ち、得点を挙げた事がありスタンドに期待が膨らんだ。しかし2―3から凡打に終わってしまい試合は終了した。
中京大中京 200 000 000 |2
浜松西高校 000 000 000 |0
投手/通仁-井口 二塁打/通仁