杉田 豊さん(高9回) この度、はからずも叙勲の栄を賜わり、五月十四日、東京プリンスホテルにて文部科学大臣から勲記・勲章の伝達を受け、皇居にて天皇陛下に拝謁の栄に浴しました。
 伝達式の後、皇居にはバスを連ねて参内し、「豊明殿《に通されました。受章者と配偶者は直立の姿勢で陛下をお迎えし、陛下が中央の壇にお進みになり、受章者代表が御礼言上を申し上げ、陛下からねぎらいのお言葉を賜りました。
 バスの人となり皇居を離れる折、妻が申したのは、代表者による「御礼言上《の評価でした。静寂のなか御礼言上の発声までに長い時を感じた。後ろからは所作が見えず、何か異変でも生じたかと心配したという。代表を務めた私は言上書を開くのに手間取ったことを反省し沈んだ思いで帰路につきました。
 しかし、翌日、皇居では何事もゆったりとしており、御礼言上の流れに、特に違和感はなかったという受章者に会い、元気を取り戻したことでした。

高校9回卒  杉 田  豊

‘09.05.01    編集委員会